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三語楼・志ん好二人会

昨日の「三語楼・志ん好二人会」@薮伊豆総本店にご来場くださいましたお客様。

厚く御礼申し上げます。

連休中。お遊び場所の多い中、予想以上に沢山のお運びを頂きました。

番組は ・『看板のピン』三語楼 ・『宿屋の仇討』志ん好 ・ おなかいり ・『鈴ヶ森』  志ん好 ・『らくだ』  三語楼 でした。

『看板のピン』はよく演っているネタ。

感想は。う~ん、あんな感じです(笑)

このネタは二ツ目の披露目の初日に掛けた噺です、実は。

最近は寄席であまり掛けていないのですが…。 (「そもそも逃げネタだし、若手が得意になって前半から振り回すネタじゃない」

 ということを某師匠からお聞きしてから)

それはそれとして、好きなネタではありますし、

披露目初日で演ったという思い入れがありますから、

自分の中で色々なタイミングで思い出したり、

ふと振り返ったりするようなネタなのかもしれません。

あの頃の初々しさやピュアな了見。希望に満ちた心持ちてぇのかなぁ。

今じゃすっかり都会の絵の具に染まっちまったようですが。って意味不明だな、こりゃ(笑) そんなネタです。

『らくだ』は5年振り。薮伊豆さんで演るのは7年振り。 総回数は4~5回目位かなぁと。

う~ん。予想以上に難物でした…。

実際今まででは出来は一番良かったかもしれませんが

(あくまでも自分の中で。以前よりは多少は良いというレベルです) 終わってからの感想は「とにかく難しかった…」ということしか出てこなくて。 以前は良くも悪くも、もっと感想があったような気がしましたが…。

登場人物を 「どこまで強いトーン・引いたトーンで演じるか」 そして 「背景にある暗く深いドロドロ感をバックボーンとして心の中で描けるか  (お客様にイヤな感じで取られない演じ方が前提)」 そんな所を大いに考えさせられました。 演る前に色々処理しとかなきゃいけませんが…。

屑屋が逆転する件なんかは自分でも楽しく演じることが出来るんですがねぇ。 ワタシに近いキャラではありますが、あそこまで酷くはありません(笑)

酔っ払いのネタは結構演りますし、それなりに演りやすいところはあるのですが、 やっぱり『らくだ』よりも『うどん屋』とか『猫の災難』とか『試し酒』とか ドロドロしてない、和やかなネタの方が演り良いのかもしれません。 色々な師匠方の演ずる『らくだ』を観る・聞くのは大好きなんですがねぇ。 観ると演るでは大違い。当たり前か(笑)

登場人物のモデルを見付ける・舞台を当てはめる等の作業に手が回らなかったのも反省。 「らくだ」と「八百屋」のモデルだけはすぐ決まりましたが。 長屋の住人も実は『がめつい奴』に出てくる人間たちみたいな感じなのかもしれませんね。 今、ふとそんなことを思いまして。 演り終わってからアイデアが色々出たりするんだよなぁ…。

でも、終演後お客様とお話して概ね好評だったことと、 飲む仕草と酔ってガラッと変わったところが「良かったです」と 皆さんに言って頂いたのが救いになりました。 精進します。

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