『人間の條件』望郷篇・戦雲篇
新文芸坐 「映画本格デビュー60周年/祝 文化勲章受章 第三回 仲代達矢映画祭」。 今回は軍隊の理不尽さを描いております。 気弱で体力も無く散々虐められる新兵・田中邦衛がいつもの(?)田中邦衛と全く違うように見せる演技力に引き込まれる。 古参兵の理不尽さと戦う仲代達矢に感情移入します。 仲代達矢の愛妻役・新珠三千代が居ても立っても居られずにはるばる戦地までやって来て再会し、月明かりのシーンでは神々しさまで感じました。 野戦病院の婦長役・原泉のキャラが凄くて笑える。 とにかく些細なことでも私的制裁を加える意地悪な古参兵を見ているとムカムカしてきましてね。 「ここで『兵隊やくざ』の勝新太郎出て来ないかなぁ」なんて思っちゃいました。 それほどに役者さんの演技はホンモノなんですね。 何しろ本当にぶん殴ったり(!)してるワケですから。気合と迫力が違う…。 本物の戦車等を使ったソ連軍との戦闘シーンは圧巻…。 もうここまで観たからには完結篇まで観なけりゃ絶対後悔するな (笑)